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湿気との上手な向き合い方 〜地域特性を味方にした住まいの工夫

2025年06月27日

こんにちは、リョウです。

前回の記事では、富山県特有の湿気が住宅や暮らしに与える影響についてご紹介しました。

富山の気候では、「湿気」は避けられない存在。だからこそ、無理に排除するのではなく、“うまく付き合う”という発想が大切です。

今回は、富山で快適に暮らすためにできる「湿気との向き合い方」を、家づくりの工夫と暮らしのアイデアの両面からご紹介します。

 

■ 家づくりで取り入れたい湿気対策のポイント

1. 計画換気で“湿気を逃がす”

現代の高気密住宅では、自然換気だけでは湿気を排出しきれません。
24時間換気システムを適切に設計・稼働させることで、室内にこもる湿気や生活臭を外へ逃がすことができます。


 2. 調湿性のある自然素材を活用する

「湿気をコントロールする」という視点では、調湿性の高い素材の活用が有効です。

たとえば…

  • 無垢の木材(床や天井)
  • セルロースファイバーの断熱材

これらの素材は、湿度が高いときは吸い取り、乾燥すると吐き出すという“呼吸する建材”として、湿度を一定に保つ力を発揮します。


3. 床下や屋根裏の通気をしっかり確保

富山の家づくりでは、床下や屋根裏の湿気対策が特に重要です。 これらの場所に湿気がこもると、基礎や土台の劣化、シロアリ被害の原因になります。

床下換気口や基礎パッキンによる通気確保。また、屋根裏の断熱や通気層設計も、結露対策として重要なポイントです。


 4. 外部からの雨水・湿気を防ぐ設計

 
軒を深くすることで外壁や窓周りへの雨の吹き込みを防止
 
庇(ひさし)や袖壁を設けて通風と遮雨を両立
 
防水・透湿シートの適切な施工

など、雨の多い富山に適した「外部からの湿気対策」も欠かせません。

 

■ 暮らしの中でできる湿気対策

● 室内干し対策をセットで考える

雨の多い富山では室内干しが日常になるため、換気扇付きのランドリールームや乾燥機、除湿機をうまく活用するのが◎。
換気と除湿のバランスを考えた空間設計も重要です。

● 湿度管理を「見える化」する

デジタル湿度計を使い、湿度40〜60%を目安に保つ意識を持つことで、カビやダニの予防にもつながります。


湿気を受け入れた”家づくりが、暮らしを変える

富山の家づくりでは、湿気を「敵」として避けるのではなく、「自然の一部」として上手に付き合っていく視点が求められます。

●設計・建材・通気などの“ハード面”

●暮らし方や日々の管理といった“ソフト面”

両面からバランスよく湿気と向き合うことで、富山の気候を味方につけて、長持ちする快適な家づくりが実現します。

 

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